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2020年11月10日 / ブログ 狂犬病から回復した例はある?

狂犬病から回復した例はある?

 

致死率100%だという狂犬病。狂犬病は発症するまでに免疫血清やワクチンを打てば、発症をふせぐことができますが、発症したら最後だといわれていました。

 

しかし2006年、ワクチンや免疫血清なしに狂犬病から奇跡的に回復した少女がいます。

名前はジーンナ・ギーズ。ギーズは教会に入ってきたコウモリを外に逃がそうとしたところ、手を噛まれ、狂犬病を発症しました。

 

小児感染症の専門医ロドニー・ウイロビイは「狂犬病」だと突き止め、50以上の文献を調べました。そして神経内科医や感染症専門医、麻酔医とチームを組んで、ギーズの狂犬病の治療にとりかかります。

 

麻酔薬ケタミンは動物実験より狂犬病ウィルスを阻止する効果があると文献にあったため、投与。さらに抗ウイルス薬のアマンタジン、鎮静剤、抗ウイルス剤リバビリンも投与しました。

 

すると7日間のこん睡状態のあと、ギーズの体の免疫系が狂犬病ウィルスと戦っていることが確認されました。

ギーズは徐々に回復し、1か月後には一般病棟に移り、2005年1月1日には車いすで退院しました。

 

そのあと、ウイロビイが狂犬病を治療した成功例は6例あるそうです。しかし、2例は失敗との報告があります。また医学論文には出されていないので、治療法としては確立していません。

 

日本では狂犬病はほとんどありませんが、世界では今も狂犬病による死者数が5万人以上にもなるとのこと。

医療の技術がすすみ、治療法が確立されて、狂犬病も「治る病気」になるといいですね。

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