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2021年2月14日 / ブログ 鮭と鮎の遡上の違いとは

鮭と鮎の遡上の違いとは

流れの早い清流で暮らす鮭と鮎。どちらも川で生まれると海に出ていって成長し、出産のために再び川を遡っていくという同じ習性がある魚ですが、この二種類には明確な違いが存在するのです。

鮭はとても賢い魚で、一度海に出てからも自分が生まれた場所を覚えていて、大人に戻ってくるときには、ほぼ確実に生まれ故郷の川を遡っていき、そこで産卵します。これを「母川回帰」と呼びます。
対して、鮎にはそういった習性はなく、生まれた場所と違う川にも遡上していきます。

鮭は嗅覚が発達していて、自分が生まれた川の「匂い」というものを覚えているそうです。そのため、多くの鮭たちは、間違えずに自分が生まれた場所に帰っていくことができるのです。
鮎が鮭と同じように母川回帰しない理由はよく分かっていませんが、鮎は群れを作って行動する魚のため、餌が豊富で、みんなで移動できる比較的泳ぎやすい近場の河川を選んで戻ってきているのではないかとも考えられています。

ちなみに、鮭や鮎は淡水と海水の両方で生きられる魚ですが、長い時間をかけて少しずつ海水に順応していくことで、環境が変わっても生きていけます。そのため、淡水にいる個体をいきなり海に放流すると、塩分濃度の差で死んでしまいます。
人工的に稚魚を放流する行事も増えていますが、魚の命を守るためにも正しい知識を持って行わなくてはなりません。
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