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2021年4月21日 / トピックス 「温泉水を利用した魚の養殖の利点とは?」

「温泉水を利用した魚の養殖の利点とは?」

 

先日、海無し県である埼玉県神川町で、温泉水を利用したサバの養殖を始めるというニュースを耳にしました。

海に面していない県でサバの漁業が始まるというとても違和感のある取り組みですが、実はこの温泉水を利用した養殖については、すでに他にも全国で実施されています。

 

個人的に有名だと考えているのは、栃木県等で行われている、トラフグの養殖です。

本来、海水中で生活しているこれらの魚を、温泉水で養殖するメリットにはどんなことが考えられるのでしょうか?

 

実は、海水魚の中には、塩分を豊富に含んだ水が周りに存在すると、体内の水分が抜けてしまわないよう、浸透圧(しんとうあつ)を調整する必要があります。

この現象に負けないよう苦労している種類の魚も存在しているそうです。

 

浸透圧は、水分中の塩分などの濃度が濃い方から薄い方へ水分が移動する際に生じるエネルギーのことです。

なめくじに塩を振った際になめくじが萎んでしまうのも、この浸透圧の影響で体内の水が外に出てしまうからです。

 

温泉水は海水と比べると塩分濃度が低いため、生じる浸透圧も小さくトラフグ達はエネルギーを温存することができます。

このため、海水を使って養殖するよりも早く大きく育つと言われ、温泉水での養殖が考えられているのです。

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