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2021年7月4日 / トピックス 「心嚢水と心タンポナーデとは?」

「心嚢水と心タンポナーデとは?」

 

“心嚢水(しんのうすい)”と呼ばれる液体をご存知でしょうか?

心臓と、心臓を包む膜である心膜との間に溜まった液体のことを心嚢水と呼びます。

 

心嚢水は健康な動物の心臓周りにも、少量溜まっています。

心臓は絶えず収縮と拡張を繰り返しており、心臓が動くたびに心膜との間に摩擦が生じてしまい、この摩擦を和らげる役割があります。

 

しかし、何らかの理由でこの心嚢水が増えた状態は、心嚢水貯留と呼ばれます。

さらに心嚢水が溜まり心膜内の圧力が上昇することで、心臓の動きが抑えられた状態が“心タンポナーデ”です。

この心タンポナーデはたいへん危険な状態で、心臓から全身に必要量の血液を送り出すことができなくなってしまい、ショック状態に陥る可能性があります。

 

心タンポナーデが見つかった場合、まずは心膜に向けて針を刺し、心嚢水を抜去する必要があります。

処置により心膜内の圧が下がるとショック状態から脱することができます。

ただ、原因が分からないままだと、一度心嚢水を抜いても再発する可能性が高く、その都度抜去しなければなりません。

 

ワンちゃん・猫ちゃんの命に関わる緊急事態ですので、急に元気が無くなった・突然歩かなくなった・疲れやすくなったなどの症状が見られる場合には、心タンポナーデが隠れているかも知れません。

早急に動物病院を受診しましょう。

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