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2020年12月08日「カモシカのような足ですね」は誉め言葉?

「カモシカのような足ですね」は誉め言葉?「カモシカのような足」というと、すらっとした長くて綺麗な足、といったイメージがあり、言われると自分の足が褒められていると思って嬉しくなってしまう人も多いかもしれませんが、実際のカモシカの足がどんな感じか、ご存知でしょうか?カモシカとは、ウシ科、ヤギ亜科に属する動物の総称で、日本では天然記念物に指定されている希少な動物です。主に東海地方から東北地方の山岳部に生息しています。図鑑などで見てみると分かるかもしれませんが、カモシカは険しい山道を走り回る動物のため、太ももの筋肉が発達して大変太く、細くて綺麗な足という喩えには、お世辞にも相応しいとは思えません。ということは、「カモシカのような足」というのは、誉め言葉ではないのでしょうか?カモシカは、日本では漢字で羚羊(れいよう)と書きます。ですが羚羊というのは本来、アンテロープという種類の牛を指す名前なのです。この羚羊の足はたいへんほっそりして美しく、昔はカモシカではなく「羚羊のような足」と言われていた誉め言葉でした。しかし、羚羊=カモシカという考え方が定着してしまったため、言い方が変わっていつしか「カモシカのような足」と言われるようになったのです。結果として、カモシカ自体は美しい足ではないですが、「カモシカのような足」というのは、誉め言葉として受け取っておいて良さそうです。

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