2020年04月12日「短頭種気道症候群」
「短頭種気道症候群」
2019年の人気犬種ランキングの第10位にフレンチ・ブルドック、第19位にパグがランクインしていました。
いわゆる「短頭種」と呼ばれる品種ですが、ここ最近でかなり人気があるようです。
私の近所でも、この子たちの散歩している姿を見かけることも増えてきたように感じられます。
さて、今回、短頭種気道症候群という難しい言葉をタイトルにさせて頂きました。
パグちゃんなどを飼っている方々はもちろん、これから飼おうと考えている方にも知ってもらいたいと思ったためです。
短頭種を飼われているご家族の方は共感してもらえると思いますが、
この子たちの多くは顔が潰れたような骨格をしており、さらに軟口蓋という上顎の粘膜が垂れ下がっていることが多く、空気を吸うのが大変です。
(人ではその軟口蓋の後ろあたりに、いわゆる”のどちんこ”があります)
そのため、普段から呼吸をするたびにガーガー音がしたり、寝ていてもいびきがひどかったりします。
いびきをかいているだけであれば可愛くも思えるのですが、加齢とともに年々呼吸をするのが大変になってしまいます。
多くの場合で、外科手術を受けることで呼吸を楽にしてあげることが可能です。
動物病院さんによっては、不妊手術(去勢・避妊手術)の際に一緒に行なうこともできるそうですので、ぜひご相談してみてください。