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2021年04月24日ワニは涙を流しながら餌を食べる!?

ワニは涙を流しながら餌を食べる!?地上で最も恐ろしい動物の一つに数えられる、ワニ。獰猛な肉食爬虫類で、時には人間さえも襲って食べてしまう、恐ろしい姿を持つ反面、昔から餌を食べる時に涙を流すことが知られていました。ワニの目尻には、塩類腺という外分泌器官があり、そこが刺激されることによって体内の余分な塩分を体外に排出しています。カメが産卵の時に泣くのと、原理は同じです。ワニの場合は、餌を食べるために口を大きく開けると塩類腺が刺激されてナトリウムが流れ出し、その様子が涙を流しているように見えるのです。その姿を見て、昔のヨーロッパの人々はワニが自分で殺した獲物の死を嘆きながら食べているのだと考えました。しかし、ワニが獲物を捕らえる姿にそんな同情心があるようには思えず、結論としてその涙は嘘であり、不誠実な偽善の涙だと考えられるようになっていきました。そこから、嘘泣きをして相手を騙す人のことを「ワニの涙」と呼ぶようになったそうです。ちなみに、顔面麻痺になった人が回復後に涙もろくなり、食事をすると涙が流れることがあります。その現象のことを医療用語で、「ワニの涙現象」と呼びます。この涙も本来のワニの涙も、決して偽善的な涙ではないのですが、悲しみなどの感情とは関係なく流れ出てしまうという点では、共通していると言えますね。

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