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2021年07月21日モズの高鳴き七十五日ってどういう意味?

モズの高鳴き七十五日ってどういう意味?モズは日本やアジア大陸に生息する、スズメくらいの大きさの野鳥です。一年中日本で暮らしているものもいれば、海を渡って移動するものもいます。そのモズにまつわることわざに、「モズの高鳴き七十五日」というものがあります。この言葉には、どのような意味があるのでしょうか?モズは秋から冬にかけて、「高鳴き」という普段より大きな鳴き声を発します。これは縄張り争いをするために出す声で、これが聞こえてくると、冬の訪れとともにモズの存在を身近に感じることができるのです。昔から、モズの高鳴きを初めて聞いた日から七十五日後に、霜が降り始めるとされてきました。地域によって差はありますが、中部地方より西の地域では、平均して六十~七十日くらいで霜が降り始めます。農家の人たちは、農作物を霜から守るためにモズの鳴き声を目安にして、霜の降り始める時期を計算してきました。その生活の知恵から誕生したのが、このことわざなのです。モズが霜の降りる前兆を察知して鳴いているのかどうかは不明ですが、この期間はかなり正確だと言われています。モズの高鳴きは、モズが激しい戦いを勝ち抜いて縄張りを守り抜くためだけではなく、人間の生活にとっても欠かせない重要なものなのですね。

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